転職経験者574名に調査 ── 入社後に「思っていたのと違う」と感じた人は73.2%。今の仕事に不満な人では90.1%にのぼりました。
「ホワイトだと思って入社したのに、実際は違った」──入社後のギャップは、転職で最も避けたい失敗の一つです。実際、どれくらいの人が経験しているのでしょうか。
転職サービスのレビュー・比較メディア「レビューファクト」( https://jobshift.xsrv.jp/ )は、全国の20〜49歳・転職経験者574名、およびそのうち入社後ギャップを感じた100名を対象に調査を実施しました。
入社前のイメージと入社後の実態にギャップを感じたか、入社前に「見抜けたかった」危険なサイン、入社前に確認しておけばよかったことなどを質問しています。
本調査の結果、入社後ギャップを感じた人は73.2%。年代を問わず、およそ7割が「思っていたのと違った」と感じていました。
業種別では製造業が85.5%と突出。さらに、今の仕事に不満な人では90.1%にのぼりました。ギャップは「入社後に不満を生む」だけでなく、入社前に見抜けたサインが確かに存在したのです。
- 転職者の73.2%が入社後ギャップを経験(年代を問わず約7割)
- 業種別最多は製造業85.5%(サービス業63.3%と22ポイント差)
- 今の仕事に不満な人ほどギャップ経験:不満層90.1%=満足層52.6%の約1.7倍
- 入社前に見抜けたかった“危険なサイン”1位は「残業・休日の説明の曖昧さ」40%
- 世代で警戒点が違う:20代「口コミ・離職率」50%/30代「残業・休日」51%/40代「給与・賞与」(参考値)
- 入社前に確認すべきだった1位は「給与・賞与の詳細」43%・2位「残業・休日の実態」31%
※調査方法や対象者などの詳細については、後述の「調査の実施概要」をご覧ください。見抜けたかったサインなどは複数回答のため、合計は100%を超えます。
1.転職者の73.2%が「思っていたのと違った」 ── 入社後ギャップは“約7割”の経験
まず、入社後ギャップはどれくらいの人が経験しているのでしょうか。「入社前のイメージと、入社後の実態にギャップを感じたか」を転職経験者574名に質問しました。

「大きいギャップを感じた」27.9%、「ややギャップを感じた」45.3%。合わせると73.2%が入社後ギャップを経験していました。20代74.8%・30代73.2%・40代72.2%と、年代を問わず約7割がほぼ同じ水準です。
ギャップは「若手の理想が高いだけ」ではなく、世代を問わない普遍的な経験でした。求人票や面接で得られる情報と入社後の実態のあいだに、構造的なズレがあることがうかがえます。
入社後ギャップは、個人のリサーチ不足だけが原因ではありません。労働時間や配属、職場の雰囲気といった「入社前には見えにくい情報」が、ギャップの中心にあります。だからこそ、後述する“見抜けるサイン”を知っておくことが有効です。
2.今の仕事に不満な人ほどギャップを経験 ── 不満層90.1%(満足層の約1.7倍)
入社後ギャップは、その後の満足度とどう関係しているのでしょうか。今の仕事の満足度別に、ギャップ経験率を見ました(転職経験者574名)。

満足層52.6%、やや満足層62.0%、やや不満層81.4%、そして不満層は90.1%。今の仕事への不満が大きい人ほど、入社後ギャップを経験していました。不満層は満足層の約1.7倍です。
入社後ギャップは、いまの不満の“出発点”になっている可能性があります。逆にいえば、入社時のギャップを減らせれば、その後の不満や早期離職も抑えられる。ギャップ対策は、入社前にこそ意味を持ちます。
3.業種別で最多は製造業85.5% ── 「条件が明確そう」な業種ほどギャップが大きい
入社後ギャップは、どの業種に多いのでしょうか。業種別にギャップ経験率を見ました(転職経験者574名)。

最も高かったのは製造業で85.5%。建設業77.1%、情報通信業70.5%と続き、サービス業(63.3%)とは22ポイントの差がありました。
勤務地・職務・労働時間が“きっちり決まっていそう”な製造業ほど、入社後の実態とのギャップが大きい──意外な結果です。配属先や現場ごとの違い、繁忙期の残業などが、入社前には見えにくい構造がうかがえます。
業種のイメージ(=ホワイト/カッチリしている)と実態は別物です。業種の固定観念で判断するのではなく、後述する“見抜けるサイン”と確認項目で、企業ごとに見極めることが重要です。
4.見抜けたかったサイン1位は「残業・休日の説明の曖昧さ」40% ── ギャップの正体
入社後ギャップを感じた100名に、「入社前に見抜けたかった」と感じる“危険なサイン”を複数回答で挙げてもらいました。

1位は「残業・休日の説明の曖昧さ」40%。次いで「口コミ・離職率の情報」28%、「面接官・社員の態度や雰囲気」26%、「給与・賞与体系の不明瞭さ」26%と続きました。
求人票や面接で残業・休日の説明が曖昧なら、それ自体が危険信号だということです。「アットホーム」「風通しが良い」といった求人票の表現(23%)も、後から振り返れば見抜けたサインでした。
5.世代で“見抜くべきサイン”が変わる ── 20代は口コミ、30代は残業、40代は給与
見抜けたかったサインは、世代によっても異なります。年代別に1位のサインを見ました(ギャップを感じた100名/本調査n=100ベースの参考値)。

20代の1位は「口コミ・離職率の情報」50%、30代は「残業・休日の曖昧さ」51%、40代は「給与・賞与の不明瞭さ」38%。年代によって見落としやすいポイントが移り変わっていました。
若いうちは「働く人のリアルな評判(口コミ・離職率)」、中堅は「働き方(残業・休日)」、ベテランは「処遇(給与・賞与)」を見落としやすい。自分の年代がどこを見落としやすいかを知っておくことが、ギャップを防ぐ第一歩になります。
6.入社前に確認すべきだった1位は「給与・賞与」43% ── ホワイト企業の見分け方
では、入社前に何を確認しておけばよかったのでしょうか。転職経験者100名に、複数回答で挙げてもらいました。

1位は「給与・賞与の詳細」43%、2位「残業・休日の実態」31%、3位「配属先・職務内容」24%でした。
見抜けなかったサイン(残業・休日)と、確認すべきだった項目(給与・賞与+残業・休日)は重なります。求人票・面接で「給与の内訳」「残業・休日の実態」「離職率」を具体的に確認することが、入社後ギャップを防ぐ最短ルートです。
7.性別でも警戒点が違う ── 女性ほど「残業・休日」を重視
見抜けたかったサインは、性別でも違いが見られました(ギャップを感じた100名/本調査n=100ベースの参考値)。

「残業・休日の説明の曖昧さ」を挙げたのは、女性46%に対し男性34%。女性ほど、入社前に働き方(残業・休日)の実態を見抜きたかったと感じていました(「口コミ・離職率」は男女とも28%)。
ライフイベントとの両立を見据え、女性ほど「働き方が実際にどうなのか」への警戒感が強いことがうかがえます。残業・休日の実態は、求人票の文言だけでなく、口コミや面接での具体的な質問で確かめておきたいポイントです。
8.入社後ギャップには“見抜けるサイン”があった ── 事前のリサーチで防げる
最後に、ここまでの結果を整理します。入社後ギャップは年代を問わず約7割が経験する、ありふれた失敗です。

しかし本調査が示したのは、ギャップが“運”ではないということです。残業・休日、口コミ・離職率、給与の内訳といった「見抜けるサイン」が、入社前に確かに存在していたのです。
求人票の表現・口コミ・離職率・残業/休日の実態・給与の内訳を、入社前に具体的に確認する。情報が取りにくいときは、内部事情に詳しい転職エージェントの活用や、利用者の口コミの確認が有効です。“見抜けるサイン”を知っているかどうかが、次の転職で後悔しないための分かれ目になります。
まとめ:入社後ギャップは“運”ではない ── 見抜けるサインを、入社前に確かめる
本調査からは、転職者の73.2%が入社後ギャップを経験し、それが年代を問わない普遍的な失敗であることが明らかになりました。業種別では製造業が85.5%と突出し、今の仕事に不満な人では90.1%にのぼります。
注目すべきは、ギャップには事前に見抜けるサインがあったことです。1位は「残業・休日の説明の曖昧さ」。確認すべきだった項目の上位も「給与・賞与」「残業・休日」で重なります。
しかも、20代は口コミ、30代は残業・休日、40代は給与と、世代によって見落としやすいポイントが変わります。
入社後ギャップは、運や相性だけで決まるものではありません。求人票・面接・口コミで“見抜けるサイン”を確かめること。それが、次の転職で「思っていたのと違った」を繰り返さないための、いちばん確実な備えになります。
情報が取りにくいときは、内部事情に詳しいプロの力を借りるのも一つの方法です。
調査の実施概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 調査機関 | 自社調査(レビューファクト) |
| 調査方法 | インターネット調査(アイブリッジ株式会社「Freeasy」) |
| 対象エリア | 全国 |
| 対象者 | 全国の20歳〜49歳・正社員の男女(看板・業種別・満足度別=転職経験者574名/見抜けたかったサイン=入社後ギャップを感じた100名/確認すべきだったこと=転職経験者100名) |
| 調査期間 | 2026年6月16日〜6月19日 |
| 有効回答 | スクリーニング調査1,000名(うち転職経験者574名)/本調査100名 |
- セクション1・2・3・8(ギャップ率・満足度別・業種別・年代別)は転職経験者574名、セクション4・5・7(見抜けたかったサイン)は入社後ギャップを感じた100名、セクション6(確認すべきだったこと)は転職経験者100名を対象に集計しています。
- セクション5の年代別、セクション7の性別は、本調査100名をさらに分けた参考値です。
- 見抜けたかったサイン・確認すべきだったことなどは複数回答のため、合計は100%を超えます。
- 割合は四捨五入した値を表示しているため、合計が100%にならない場合があります。
レビューファクトについて
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転職エージェント、キャリアコーチング、退職代行、スキルスクールなどを、忖度なしの視点で比較・検証し、転職を考えるすべての人に役立つ情報を発信しています。本調査も、そうした「働く人のリアルな本音」を可視化する取り組みの一環として実施しました。
| メディア名 | レビューファクト(Review Fact) |
|---|---|
| URL | https://jobshift.xsrv.jp/ |
| 運営 | レビューファクト編集部 |
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