正社員1,000名ほかを年代別に分析 ── 静かな退職も燃え尽きも転職検討も“30代”がピーク。一方、退職代行を使いたいのは20代が最多でした。
「20代の頃の悩みと、今の悩みは全然違う」――そう感じている人は多いのではないでしょうか。同じ「働くしんどさ」でも、20代と30代、40代では中身がまるで違います。年齢を重ねれば落ち着くのか、それとも別の問題が出てくるのか。
転職サービスのレビュー・比較メディア「レビューファクト」( https://jobshift.xsrv.jp/ )は、全国の20〜49歳・正社員を対象とした複数の調査を、年代別に分析しました。自分の世代に多い悩みを知れば、先回りで備えることができます。
静かな退職・燃え尽き・上司ガチャ・退職代行・転職検討(正社員全般1,000名)、建前と本音・転職後悔(転職経験者)、担当者ガチャ(エージェント利用者)を、それぞれ年代別に集計しています。
分析の結果、最もしんどさが目立ったのは“中堅30代”でした。静かな退職52.4%、燃え尽き56.5%、転職検討51.1%、担当者ガチャ77.3%と、多くの指標で30代がピークになっています。
一方で、退職代行を「使ってでも辞めたい」と思う人は20代が最多(36.9%)。40代になると多くの指標が落ち着きますが、上司の悩みだけは消えません。世代によって、不満の出方は大きく異なります。
- 多くの指標で“中堅30代”がピーク:静かな退職52.4%・燃え尽き56.5%・転職検討51.1%・担当者ガチャ77.3%
- 退職代行を使いたいのは20代が最多36.9%(40代25.6%)。でも“退職代行を知らない”人も20代が最多26.6%
- 20代は建前で辞める77.0%・転職後悔62.2%がいずれも最多=まだ慣れない世代
- 40代は多くの指標で低下するが、上司ガチャは54.1%と高止まり
※調査方法や対象者などの詳細は後述の「調査の実施概要」をご覧ください。静かな退職・燃え尽き・上司ガチャ・退職代行・転職検討は正社員全般(1,000名)、建前・後悔は転職経験者、担当者ガチャはエージェント利用者が対象で、それぞれ別の回答者です。
1.年代別“しんどさ”一覧 ── 多くの指標で30代がピーク
20代、30代、40代――同じ「働く不満」でも、世代でこれほど中身が違うのか。まずは主要な指標を年代別に並べ、全体像をつかみます(正社員全般1,000名)。

静かな退職、燃え尽き、転職検討は、いずれも30代がピーク。退職代行を使いたい気持ちだけは20代が最も高く、上司ガチャは40代まで高止まりします。世代ごとに「しんどさの種類」が違うことが、一目で分かります。
自分の不満を「甘え」だと責めてしまう人がいます。でも、こうして世代ごとに傾向がはっきり出るということは、あなたの悩みは“その年代なら誰もがぶつかる壁”だということ。
今しんどいのは、あなたが弱いからではありません。以降、各世代の特徴を順に見ていきましょう。
30代は、責任が増える一方で裁量はまだ限られ、家庭や将来の不安も重なる“板挟み世代”。多くの指標でピークになるのは偶然ではないでしょう。なお、指標によって対象(正社員全般・転職経験者・エージェント利用者)が異なるため、世代内での比較としてご覧ください。
2.30代=“中堅クライシス”① 燃え尽き56.5%が最多
最もしんどい世代から見ていきましょう。なぜ30代は燃え尽きやすいのか。年代別の燃え尽き経験率が、その厳しさを物語っています(正社員全般1,000名)。

燃え尽き経験は30代が56.5%で最多(20代・40代は50.8%)。静かな退職も30代が52.4%で最多、転職検討も30代が51.1%で最多でした。30代は“燃え尽き・静かな退職・転職検討”が三拍子そろってピークに達する、最もしんどい世代です。
30代は、後輩の面倒を見ながら上司の無茶ぶりに応え、家庭では育児や住宅ローンが重なる時期。「自分の人生、これでいいのか」と立ち止まりやすいタイミングです。
燃え尽きる前に、立ち止まって働き方を見直すことは、けっして逃げではありません。むしろキャリアの折り返しで一度ペースを整えることが、その後の20年を左右します。
3.30代=“中堅クライシス”② 担当者ガチャ77.3%も最多
30代のしんどさは、転職の現場にも及びます。最も活発に動く世代は、最も“担当者ガチャ”に当たる世代でもありました(エージェント利用者)。

担当者ガチャの経験率も30代が77.3%で最多。30代は転職に最も活発に動く世代であり、その分エージェントに多く接し、合わない担当にも当たりやすいといえます。悩みが多いからこそ動き、動くからこそ摩擦も増える――それが30代の現実です。
合わない担当に当たっても、我慢する必要はありません。担当者は変更できますし、複数のエージェントに登録して比較すれば、自分に合うアドバイザーに出会える確率は上がります。
“動く世代”だからこそ、転職サービスを賢く使い分けることが、30代のキャリアを守ります。
4.20代=“まだ慣れない”世代 建前で辞める77.0%が最多
次は20代。社会人経験の浅いこの世代は、辞めるときに何を抱えているのか。本音を伏せて「建前」で辞めた割合を、年代別に見ました(転職経験者)。

本当の理由を伏せて「建前」で辞めた人は、20代が77.0%で最多(40代62.9%)。さらに転職後悔も20代が62.2%で最多でした。本音を言えず、転職後の後悔も多い――社会人経験が浅いぶん、立ち回りに不慣れな20代の姿が見えます。
20代は、辞めるときに本音を言えず、転職しても後悔しやすい世代です。経験の浅さゆえですが、裏を返せば「情報と準備で改善できる余地が大きい」とも言えます。最初の転職でつまずかないために、早い段階で“退職の伝え方”や“求人の見極め方”の型を知っておくこと。20代の今こそ、転職のプロに相談しながら動く価値が最も大きい時期です。
5.退職代行を使いたいのは20代が最多36.9% ── でも“知らない”人も最多
退職代行に最も前向きなのは、実は最も若い世代でした。けれど、そこには“知らない”という別の壁も。退職代行への意向を年代別に見ます(正社員全般1,000名)。

退職代行を「使ってでも辞めたい」は20代が36.9%で最多、40代は25.6%まで下がります。ところが「退職代行を知らない」人も20代が最多(26.6%)。若い世代は退職代行に前向きな一方で、その存在を知らない人も多いという二極化が見られます。
「辞めたいけど、言い出せない」――20代に多いこの悩みに、退職代行は一つの選択肢になります。気まずさで体調を崩すくらいなら、サービスに頼って円満に区切りをつけるのは、決して恥ずかしいことではありません。
ただし業者選びは慎重に。料金や実績、確実に辞められるかを比較してから使うことが大切です。
6.40代=落ち着くが、上司問題は残る
最後に40代。多くの指標は40代で落ち着きます。退職代行を使いたい人は25.6%(最少)、燃え尽き50.8%、静かな退職42.7%(最少)と、30代のピークから一段下がります。若い頃の衝動的な不満は影をひそめ、働き方も安定してきます。
ただし、ひとつだけ高止まりする指標があります。「上司ガチャに外れた」経験は40代でも54.1%と、30代(54.0%)と並んで高い水準。年齢を重ねても、上司との相性の悩みだけは消えないことがうかがえます。
40代は、管理職として上にも下にも気を遣う立場になり、別の難しさを抱えます。「この年で転職なんて」とためらう人もいますが、経験を評価してくれる会社は確実にあります。
合わない上司の下で残りの会社人生を消耗させないためにも、選択肢を持っておくことは、40代にこそ意味があります。
7.世代別・あなたが今できること
世代ごとに悩みが違うなら、打つ手も変わります。データから見えた、世代別の“次の一歩”を整理します。
- 20代:本音を言えず後悔しやすい世代。退職の伝え方・求人の見極め方を早めに学び、転職のプロに相談しながら動く。失敗しても取り返せる時期です。
- 30代:燃え尽き・静かな退職がピークの“中堅クライシス”。抱え込みすぎず、キャリアの折り返しで一度働き方を見直す。複数のエージェントで比較を。
- 40代:上司問題が残る世代。経験を正当に評価してくれる環境を探す。年齢を理由に諦めず、ハイクラス向けの転職サービスも視野に。
まとめ:世代で悩みは違う。自分の世代の傾向を知って動こう
本分析からは、世代ごとに「働く不満」の中身がはっきり異なることが見えてきました。20代は本音を言えず後悔も多い“慣れない世代”、30代は多くの指標がピークに達する“中堅クライシス”、40代は落ち着くが上司問題は残る世代です。
退職代行を使いたいのは20代、静かな退職や燃え尽き・転職検討は30代――。同じ「辞めたい」でも、世代によって背景がまるで違うのです。だからこそ、世間一般の「転職は何歳まで」といった声に惑わされず、自分の世代の現実に合わせて動くことが大切です。
大切なのは、自分の世代に多い悩みの傾向を知り、先回りで備えること。20代なら本音を言える準備を、30代なら抱え込みすぎない工夫を、40代なら上司との距離の取り方を。そして、どの世代でも「今の環境がすべて」ではありません。
複数の転職サービスに登録して情報を集めておくだけでも、いざというときの心の余裕がまるで変わります。世代特有のつまずきを先回りで知り、納得のいく選択につなげていきましょう。
調査の実施概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 調査機関 | 自社調査(レビューファクト) |
| 調査方法 | インターネット調査(アイブリッジ株式会社「Freeasy」) |
| 対象エリア | 全国 |
| 対象者 | 全国の20歳〜49歳・正社員の男女(静かな退職・燃え尽き・上司ガチャ・退職代行・転職検討=正社員1,000名/建前・転職後悔=転職経験者574名/担当者ガチャ=エージェント利用者456名。各年代の内訳は20代約300名・30代約310名・40代約390名) |
| 調査期間 | 2026年6月16日〜6月19日 |
| 有効回答 | スクリーニング調査 各1,000名(第1弾・第2弾) |
- 静かな退職・燃え尽き・上司ガチャ・退職代行・転職検討は正社員全般(第2弾1,000名)、建前・転職後悔は転職経験者(第1弾574名)、担当者ガチャはエージェント利用者(第1弾456名)が対象です。これらは別々の回答者であり、「同じ人の年代別傾向」ではありません。
- 「30代がピーク」「20代が最多」は、各調査の対象者の中での年代比較です。
- 割合は四捨五入した値を表示しているため、合計が100%にならない場合があります。
レビューファクトについて
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| メディア名 | レビューファクト(Review Fact) |
|---|---|
| URL | https://jobshift.xsrv.jp/ |
| 運営 | レビューファクト編集部 |
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